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5年目の浮気

浮気された。

新は冗談交じりにそう言うが、私は断固無実を訴える。

だけど新にそう思わせたのなら、

私は自重すべきだったのかもしれない。

しかし自分には、新との関係を続けるために

必要な逢瀬だったに違いないと、思えて仕方がない。

 

 

 

痩せてからは、私たちの関係は非常に良好。

ダイエットによる生活習慣の改善は、自分たちの関係をも改善。

元々喧嘩は少なく安定した関係を保ってきたが、

ブログを休止する少し前、ぎこちないというか暗雲漂う時期があったことは

皆様方におかれましてもご存知ないはず。

新からの愛情を感じられず、

彼女の良いところすらも見えなくなるくらい苛々していた。

本当にどうかしていた。

日記は当然事実しか書かないが、

単なる愚痴になりそうなことは書かないようにしてきたし

ましてや恋人への不満なんぞ書きたくない。

書きたいことしか書かないはずが

書きたくないことばかり増えている事実に愕然とした。

これ以上続けることが困難に思え、休止した。

今だから言えるのだが。

 

 

 

地球規模で考えれば、私の体重なんて微々たるものであったが

新にとっては嫌悪の対象であるらしく

日々攻撃的になる彼女の言葉に、次第に苛々していった。

彼女も事あるごとに不機嫌になる回数が増え、

喧嘩に発展しなかったことが不思議なくらい。

シャイ故の冷たさは、照れ隠しではなくなり、

歯に衣着せぬ物言いは、ユーモアではなくなり、

愛情が冷めていく前兆が見えた。

そうさせたのも、「痩せなければ別れる」と言わせたのも、自分。

 

 

 

ブログ休止中の4月〜9月のある日。

新が実家に帰省している間、私は宝ちゃんと会った。

新の留守を狙っての行為ではなく、

本当に偶然、そして突然、その日に宝ちゃんからメールが来たからだ。

前書にもあるが、彼女は中学来の長い付き合いで

新に出会う少し前に告白をして振られた初恋の相手。

自分にこれほど影響力を与える人物は、

この先二度と現れないと思えるくらいに

強力な存在だった。

しつこい想いをようやく断ち切り、新との同棲を決意し、

宝ちゃんも沖縄に移住してしまったので

もう二度と会うつもりはなかった。

 

 

 

ずっと音信不通だったのに、彼女はどうして私に会おうと思ったのだろう。

実家への帰省のついでだとしても、

わざわざ自分が振った相手に会いたいものだろうか。

もちろん新には了承を得た。

4年振りに会う彼女に、気持ちが揺らぐことはないという自信があった。

だから会えた。

その反面、彼女に会った時に自分がどう感じるのか

試してみたいという矛盾した思いもあった。

ある意味行きずりのセックスよりも、

友達とは決して呼べない人物との逢瀬は、浮気よりも悪質なのかもしれない。

下心は無くとも、会いたいという気持ちは事実なのだから。

「久し振りなんだし、家に泊まってもらえばいいよ」と言った

新のあの言葉が、悲しい強がりだと気付かなかったのも

自分はどこまで馬鹿なんだろうと思う。

 

 

 

蘇る感情が少しでもあれば、

新との関係に疑問を抱くところだったであろうが

久しぶりに再会した彼女を前にして、

そのような思慕は微塵も感じなかった。

新との4年間の生活は、そんな脆いものではなく、

自分が思っている以上にがっちりと根を張っていた。

過去に好きだった人の価値を下げるつもりはないしそんな権利もないが

新と比べものになるはずもなかった。

比べようとした自分が恥ずかしく、

またそう感じたことが嬉しかった。

 

 

実のところ(内面を含めた)宝ちゃんのあまりの様変わりに

生理が止まるくらい落ち込んだのだが、

立ち直りの早さが唯一の長所、今では笑い話。

それ以降の体重の変化といったらもう、

言うまでもない。

 

 

新「この浮気者」

頼「あなたがどれだけいい女なのか、再確認する羽目になりました」

新「当たり前だよ」

頼「嬉しそうだね・・・」

新「あの時のお話して?」

新はまるでお伽噺か何かを聞くかのように、

宝ちゃんと交わした会話の内容を何度も聞きたがる。

 

 

 

どうしてあの日だったのか、目には見えないものの力を感じつつ、

それ以降は一度も連絡を取っていない。

彼女の人生に関わり続けることはなかったが、

彼女を含めた過去のおかげで今の私があるというのは、やはり間違いないのだ。

 

 

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書き散らし」カテゴリの記事

コメント

頼さん、新さんこんばんはhappy01

ブログ休止の真相。
そうか、そうだったのか…と頷きながら読ませていただきました。
そして「お話して」のおねだり。なんて可愛いんだsign01お伽噺の結末は必ず幸せですもんねshine
新さん、だから何度でも聞きたくなるんですよね?

これぞ頼さんの書きたいブログなのかなーって思いましたconfident

投稿: ひろ | 2011年3月 8日 (火) 20時14分

もう過去の人になっていたから、
宝さんの魅力が見えなくなってしまったっていうのもある気がします。
私その経験者です。
でもこういう記事めずらしいですよね。
ようやく同じ人間なんだって思えそうです。笑

投稿: きよ | 2011年3月 8日 (火) 23時08分

比べることは悪いと言われる事は多いですが、でも、比べてみて初めて、本物の良さに気づく事もありますよね。
人も、物も、食べ物も、なるべくたくさんのものに触れてみないと、一番のものを見抜けない、そして辿り着けないと、私は思います。好きなものに出会う確立は、例え少なくても、出会えた時の幸せは、特別だと思います。

自分を導く運命は、試練をもって、転機をもたらしてくれるのだと思います。

これからも、お幸せに☆

投稿: 日猫 | 2011年3月 8日 (火) 23時55分

すごく好きだった人が、変わってしまったら、落ち込みますよね。

私もいつか会ってもいいと思うようになるのかなあ?とか思いながら読ませていただきました。

人生すべてがドラマですね!

投稿: ひなた | 2011年3月 9日 (水) 00時37分

初恋の人の影響力ってスゴイですよね。人生の歴史の中でも中核部分というか・・私を形成する一部というか・・。久しぶりに会った時の破壊力も凄まじく・・。

けど、お二人が変わらずにすんでよかったです♪

投稿: Metal | 2011年3月 9日 (水) 09時51分

>ひろさん
お伽噺の主人公は困難に必ずぶつかるんですよね、
できればその部分を飛ばしたい。笑
何度も聞いて、何度も困らせたいだけなんですよ、あの人は。笑

>きよさん
いつも思うのですが、
私の一番言いたいことが
どうしてそんなに分かるんですか?
嬉しくなってしまいます。

今まで何だと思ってたんですか。笑
脱線しますが、きよさんって平原綾香に似てる・・・

>日猫さん
その通りだと思います。
しかし片想いで終わった人と一緒に生きている人を
比べるのは、あまりにも天秤違いというものでした。
できれば試練少なめでお願いしたい。笑

>ひなたさん
3日間ご飯をまともに食べれませんでした。笑
会ってもいいかなあと思えたら、
もう過去の人ですよ。

>Metalさん
そうですね、私の場合は初恋の人というよりは
特別な人としての位置づけが強すぎたものですから。
凄まじく破壊されたんですか?
だ、大丈夫・・・?


投稿: 頼 | 2011年3月 9日 (水) 11時24分

そんなことがあったんですね。
うーん、書いては消し、書いては消しの繰り返しで、伝えたい言葉がうまくみつからない・・。
偶然と必然ということにもつながるかもしれません。この過去がなければ会うことがなかった、と話をしたときに、必然だからどんな過去だったとしても出会っていたと彼女に言ってもらったことがあります。

・・・やっぱり伝えたいことがうまく言葉にできないです、困った(苦笑)

投稿: シータの彼女 | 2011年3月 9日 (水) 21時56分

ブログに書けるようになったということは、
二人の中で消化された過去になったんでしょうね。
私も彼女とお互いにとって最良の人であり続けたいなぁと思いました。

投稿: かめ | 2011年3月10日 (木) 11時09分

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