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黒い噂

撮影に使う紙飛行機が急遽必要になり、

自称癒し係の姫ちゃんが折ることになった。

「どうですか、頼さん」

「上手だね。かっこいい」

「一番よく飛ぶ紙飛行機を調べて作ったんですよ!」

撮影用だから飛ばなくてもいいじゃないかな。

せっかくだから飛ばしてみる。

本当によく飛ぶことは分かったけれど、私目掛けて飛ばすのはやめれ。

危ないっちゅうねん。

 

給湯室の入り口で、先輩たちの噂話を立ち聞きしてしまった。

まずい話になったら気付かれないように退散しよう。

「さっきコーヒーを買いに行った時ね、

 頼さんがタリーズのクマのぬいぐるみをぶん殴ってた。笑」

「まじで?あの人、時々黒いよね。笑」

「その後コーヒーフレッシュをポケットいっぱいに盗んでましたよ。笑」

「ぷぷぷっ。いつもだよ」

そんなの誤解だ。

時々です。

もっとベタにいこうよ、上司の悪口とか芸能人のネタとか。

頼「・・・真っ黒ですよ。時々ではなくて、いつも」

先「わ!聞こえてた?笑」

頼「可愛いと苛めたくなるんですよね。笑」

先「そんな感じがする」

先輩方もお気をつけて。

タリーズのコーヒーは、蜂蜜を入れて飲むのが美味しい。

 

お菓子の配布はされなくなった。

私が好きではないという事と、気が向けば勝手に食べるという事を

分かってもらえたようだ。

段々と居心地が良くなって来たな。

「頼さん、今食べてるその柿の種・・・」

「もしかして食べちゃ駄目でした?お客様用?」

「賞味期限切れてるよ」

良い意味で、気を遣われなくなったことが嬉しい。

勘違いしない人達で良かった。

よく考えたら、客に柿の種を出す会社などない。

 

一応先輩なので、うざいとは言えないんよ。

姫ちゃんが腕を組んで歩こうとするので頭突きをお見舞いしてやった。

姫「わ~ん。頼さんが苛めた~」

先「良かったね。可愛いと思われてるんだよ」

姫「そっか!」

 

ち、ちがう・・・

 

 

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